多汗症治療に使われるボトックスとは

FDA(米国食品医薬品局)にも承認されている医薬品のボトックスは、多汗症の治療薬として、アメリカのアラガン社が開発した製剤です。ボトックスという製薬は、もとは目瞼痙攣や斜視を治療する製剤で、多汗症のためのものではありませんでした。ボトックスの有効成分であるA型ボツリヌス毒素は、ボツリヌス菌が作る猛毒のうちのひとつです。使われるボツリヌス菌は確かに猛毒ですが、量はほんのわずかな上、多汗症には血液の中に入れられるというわけではないので、安心です。ボトックスが働くと、筋肉は一時的のその力をブロックされるのです。筋肉の収縮を抑えるために、筋肉と神経のつながる部分に作用します。多汗症の治療として使われているボトックスは、ほかにもしわの治療薬としても働いているのです。多汗症は、アセチルコリンという神経伝達物質の指示によりエクリン汗腺から大量の汗が分泌することです。ボトックスはこのアセチルコリンの活動を阻害することで発汗を抑え、多汗症を治療します。もうひとつの発汗の元であるアポクリン汗腺は、ワキガの原因でもありますが、ボトックスではこれを阻止することはできません。ボトックスを同じような働きをする\n型ボツリヌス毒素製剤には、イプセン社のディスポートや中国製のBTX\nがあります。BTX\nの方は非常に安価ではるものの、アメリカなどではまださして売られていないようで、日本でもほとんど使用実績がありません。


スキンケア | 2008-05-14(Wed) 09:37:41 | トラックバック:(0) | コメント:(0)
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